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にきびの治療 面疱圧出術 (面圧)

皮脂の排泄障害により毛穴に溜まってしまった状態をコメド=面疱(めんぽう)といいます。一般的には白ニキビ、黒ニキビと呼ばれるものになります。
このつまった皮脂を栄養源として細菌(主にニキビ桿菌)が異常繁殖すると、ニキビは化膿し、赤ニキビとなります。

赤ニキビになってしまうと、炎症の度合いにより程度の差はありますが、色素沈着や、クレーターのようになる、一般的ににきび痕とよばれる瘢痕(はんこん)が残ってしまうので、白ニキビのうちに細菌の栄養源であるコメドを取り除いてあげることが重要となります。

そうすれば、跡を残すようなやっかいな赤ニキビにする前にニキビを退治できるという訳です。

この処置は赤ニキビにも有効です。

この場合は予防というよりも、ニキビ菌が皮脂を分解して出した刺激性物質を面圧により取り除くことにより、起きてしまった炎症を少しでも早く沈静化させることが目的です。

早く炎症を引かせることは、色素沈着や瘢痕の残る時間を短くすることにつながるわけです。
(“一週間”、赤ニキビに対する処置が遅れれば、跡が残る期間は“一ヶ月”延びるという具合に)



美肌の敵  睡眠不足をなくす

できれば、6時間以上は睡眠を取りたいものですね。
特に「肌のゴールデンタイム」といわれるPM10:00~AM2:00に睡眠を取ることで、皮脂の分泌が増えにくくなるのでニキビ予防になります。

寝ている時は、普段脳に回る血液が、眠っていることで栄養とともに流れ、そこで肌の再生が行われます。
しかし、なかなか早く寝ることが出来ない方も多いと思います。なるべく週に数日は日付が変わる前に寝るなど、出来るところからはじめてみましょう。

寝つきが悪い場合は、部屋を真っ暗にする、眠る前にPCや携帯を見ないなど気をつけてみると質の良い睡眠が取れます。

また、枕は肌にふれますので、カバーをこまめに洗うことも効果的です。



ストレスをなくす努力を!

強いストレスを感じると、皮脂の分泌を促進するホルモンがでます。
でも、ストレスのまったくないなんて人はそうそういませんよね?スポーツや自分の趣味に時間をさくなどして、何か物事に集中する時間を持ち、うまく工夫をしてストレスを発散させましょう。

好きな香りをかぐことなどもリフレッシュ方法のひとつです。



食生活に気をつける

脂肪、糖分、刺激物の取りすぎはニキビの原因になります。

例えば、動物性脂肪を多く含む肉類、バター、チョコレートやケーキ、スナック菓子、スパイスの効いた刺激物、コーヒーなども刺激物です。

特に肌の調子が悪い時は刺激物を減らし、栄養をたっぷり取りましょう。



積極的に取り入れたい食べ物


  • 皮脂の代謝をコントロール
    ビタミンB2,B6を多く含む、レバーやチーズ等
  • 角質の代謝をよくする
    ビタミンAを多く含む、にんじん、かぼちゃ、パセリなどの緑黄色野菜。
  • ニキビ表面の酸化を抑制したり新陳代謝を高める
    ビタミンEを多く含む、アボガドや卵黄、ビタミンCを多く含む、フルーツ。
  • 便秘を解消する
    食物繊維を多く含む、ごぼうや海草類

肌への刺激を避ける

髪の毛が顔にかかるだけでも、肌には刺激を与えることになります。
特に、ヘアクリームやヘアワックスを使用している毛先が当たると、ニキビができやすくなります。
日中は髪を上げていられない場合などでも、帰宅後など髪を束ねる、前髪を上げるなど気をつけてみてください。

またどうしてもニキビは触りたくなってしまうと思います。
肌を見ると余計気になるという方は、不必要に鏡を見ないようにするのもひとつの方法です。
またかゆみなどを感じる場合は、可能であれば化粧水のスプレーなどをして、肌を落ち着かせましょう。



メイク時の注意

ファンデーションをつける時に使用するスポンジは、一度使用した面は皮脂や雑菌で汚れていますので、週に1度は洗いましょう。忙しくてつい忘れてしまう場合があると思いますので、スポンジは2~3個は用意しておくと楽に続けることが出来ます。

また、帰宅後メイクはきちんと落としましょう。どうしても夜遅くの帰宅で眠い場合はシートタイプのメイク落としがおすすめです。ただし刺激を与えやすいという面もありますので、しわ防止の意味もこめて、やさしく落としてあげましょう。



日焼けもニキビの原因に

紫外線はニキビの大敵です!
日焼け止めは毎日使用するようにしましょう。

日常の紫外線ならSPF値10~15位で十分です。日中用のクリームやファンデーションには日焼け止めの効果があるものもありますので、うまく取り入れて紫外線対策をしましょう。


*SPF(Sun Protection Factor)とは


日に焼けて赤くなる紫外線B波(UVB)を防ぐ指標で、一般的に、日本人の肌はSPF値に25分をかけた時間が紫外線を防止できる目安の時間になります。
個人差はありますが、SPF30であれば、30×25分=750分(12時間30分)は日焼けを防ぐということになります。


*PA(Protection grade of UVA)とは


メラノサイトと呼ばれるメラニン色素を合成する、組織のある部分まで届く紫外線A波(UVA)によって、肌が黒くなる日焼け状態を起こすのを防ぐ指標です。
PA値は3段階に分けられています。

PA+   効果がある⇒生活紫外線程度

PA++  効果がかなりある⇒生活紫外線・屋外で活動する時など

PA+++ 効果が非常にある⇒屋外での活動が長い時の対策


効果が高いものが必ずしも肌に良いとは限りませんので、その時に合った効果のものを選び、肌に負担をかけすぎないように注意してください。
また、入浴時日焼け止めをしっかりと落として、肌を休ませてあげることも忘れないようにしましょう。

当クリニックのニキビの面疱圧出術(面圧治療)の受付時間は、平日17:30までとさせていただきます。